原価差異の分析(間接費)

これまで、原価差異の分析として、材料費と労務費について簡単に触れてきました。

製造間接費の場合は、固定費と変動費が混ざっているため、分析の仕方が変わります。


左の図のように、『操業度』に対して、固定費と変動費をグラフにします。


この図を、予算バージョンと実際バージョンでそれぞれ作成し、重ね合わせることで分析するというものです。


まず、『操業度』ですが、これは工場の稼働率を表すものであれば何でも構いません。

工場の稼働時間をとることが多いです。

予算作成時に、『今月(または今年)は、工場を○○時間動かして製品を△△個作る』といった形で考えているはずです。


その○○時間を横軸に、発生する費用を縦軸に描きます。

固定費は時間に限らず横一直線になるはずです。変動費は固定費の上に乗せる形描きます。

費用軸と固定費の交点から、操業度軸の○○時間を直線で結ぶと(茶色の線)、上の図になります。

この続きは次回。