原価差異分析、続きの続き。
前回に引き続き、次の前提で説明します。
ある月の予算作業時間が 1000 時間。
実際にかかった時間が 950 時間。
できた製品を作るのに理想の時間は 900 時間。
固定費(ad)のうち、ab を操業度差異と呼びます。
1000 - 950 = 50 時間は、休暇や会議で生産できなかった時間になります。
この 50 時間分に相当する固定費が、生産できずにムダになった、ということです。
bc、ef を能率差異といいます。
950 - 900 = 50 時間は、作業したのにパフォーマンスが上がらずムダになった時間です。
fg を予算差異といいます。
実際作業時間から考えられる変動費をオーバーした金額、ということです。
このように、原価差異は細分化して分析することで、どこからコストダウンすべきか明らかにしてくれます。
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