原価管理を始めるに当たって、情報をどのぐらいのメッシュで集めるかは、大いに悩むところだと思います。
あまり細かすぎると手間ばかりかかって、コストダウンのために始めた原価管理のために管理コストが増えてしまったということになってしまいます。
・できるところからムリなく
・カイゼンにつながるように
というのがポイントです。
ある会社では、従業員に毎日手書きの作業日報をつけてもらっていました。
この情報があれば労務費を計算できるはずです。
ところが、従業員が70人いて毎日ですから、一か月の作業日報はのべ1400枚にもなります。
これを集計するのに、生産管理の担当者が丸々一か月かかっていました。
つまり、製品別の作業時間が出るのが翌月の末、それから原価計算すると2か月後、というわけです。
結局、この会社では、原価計算に手書きの作業日報を使うことをやめました。
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